富津市の金谷城は現在城跡全体が東京都情報サービス産業健康保険組合の所有地となり、当該土地上には、同健康保険組合の保養施設であるTJKリゾート金谷城が建っています。
当団体は、2021年に金谷城の御城印を企画発行するに際して、同組合との御縁が出来、その後、同組合から依頼された金谷城跡の再調査を通じて金谷城の遺構が従来考えられていた以上に良好な状態で残っていることを確認し、その内容を同組合に共有化いただくとともに、同組合によるその後の遺構の整備や動画の作成、海城サミットでの主郭遺構の限定公開の実施等を実現してまいりました。
こういった中、今次、同組合の費用負担で、遺構として良好に残る西側城塁を経由して、新たに再確認された二重堀切を通り、四脚門跡までに繋がる延長約95メートルの遊歩道(金谷城プロムナード 戦国薫る歴史のこみち)が完成し、2024年9月6日(金)に富津市長等の来賓同席のもと、テープカット式が行われました。当日は天候にも恵まれ14時より、TJKリゾート金谷城会議室にて、東京都情報サービス産業健康保険組合理事長の安藤文男氏からの御挨拶、続いて高橋恭市富津市長、岡根茂富津市教育長、藤野一夫富津市観光協会長、鈴木裕士富津市観光協会金谷支部長の4氏から祝辞が述べられるとともに、今回の遊歩道の命名者でもある千葉城郭保存活用会副代表の山城ガールむつみの方から当団体を代表して、お祝いの言葉が述べられました。
その後現地にて、関係者によるテープカット式が行われ、命名者である山城ガールむつみの先導と案内によりマスコミ報道陣を含めた歩き初めが行われました。その後、再度会議室に戻り、金谷城紹介動画の視聴がなされるとともに、視聴後は当団体代表の小室裕一が主郭を含めた金谷城の遺構の説明を行うべく、遺構のご案内を関係者、マスコミ報道陣等に向けて行いました。
今回の遊歩道の完成により、TJKリゾート金谷城では、地元貢献や広く文化財の一般市民への活用を策する趣旨で、今後は月一回程度の遊歩道を中心とする金谷城遺構の限定公開を行うこととなっております。第1回目は9月26日㈭に行われる予定ですが、今後のスケジュールや見学申し込みの方法等を含めて詳しくは、以下のホームページをご覧ください。
TJKリゾート金谷城:https://www.tjk.gr.jp/news/kanaya-promenade.html
富津市観光協会:https://www.futtsu-kanko.info/whatsnew/9390/
また、富津市観光協会では、この完成を記念して当団体副代表山城ガールむつみによる富津市の佐貫城、天神山城、金谷城を巡るバスツアー(千葉城郭保存活用会協力)を10月19日㈯に行います。
詳細については以下のアドレスをご参照ください。 https://chiba.vivinavi.com/jpn/ib/desc/_wid_59006f00220ee667b5a2d2ad0f84bcd52506082423